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254話

賭け台の前に来て、葉来は一目見た。大小を賭けるゲームだった。

「賭けは締め切りました!」

ディーラーはまあまあ可愛い女の子で、スタイル抜群、露出度の高い服装をしていた。

「一、二、三、六の目、小です!」

美女ディーラーはサイコロケースを開け、目を確認して大声で告げた。

「くそっ、どうして五回も連続で小が出るんだ、マジで呪われてるぜ」

「ちくしょう、次も小なんて信じねぇよ!」

「ハハハ、五連勝だ、次も小に賭けるぜ!」

目を見て、喜ぶ者もいれば落胆する者もいて、表情はそれぞれだった。

新しいラウンドが始まった。

そのとき、葉来が動いた。

美女ディーラーがサイコロケースを振り終...