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215話

「苏总、具体的協力の件については、あなたと苗総との間で話し合ってください……私は小飛と長いこと会ってないので、彼と少し話をしたいんです」

葉来は蘇馨月にそう言った。

小飛?

蘇馨月は頭の中で考えを巡らせた後、やっと理解した。

これは徐少のことを呼んでいるのだ!

彼女が絶句したのは当然だが、苗総までもが口元を引きつらせていた。

小飛?江城市でこんな風に徐大少を呼べる人間は、この人だけではないだろうか?

「老苗、ぐずぐずするな。さっさと義姉さんを案内して協力の話をしろ……さっき言ったことを忘れるなよ。絶対に義姉さんが損をしないように、最大限の利益を譲るんだ、わかったか?」

徐少は苗総に向かって声...