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186話

「それを聞いて、万海盛たちは一斉に頭に黒い線が走った。

この男、一体何を考えているんだ?」

「武三さん、どうやって賭けましょうか?」

葉来が尋ねた。

武重は言った。

「シンプルにいこう。一人一枚ずつカードを引いて、高い方が勝ち。一回勝負で決着をつける。どうだ?」

「賛成です!」

葉来はきっぱりと頷いた。

もはや事態は取り返しがつかない。万海盛たちは興奮していた。

二人が同意した以上、この話は決まったも同然だ。

彼らは大企業のオーナーであり、普段からカードゲームをするのは当たり前で、賭け金も大きく、三、四十万なんて眼中にもない。

だがこの勝負は、価値に換算すれば百億を超えるのだ!

百億を...