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178話

薄暗い灯りの中、寄り添う二人の間で、漏れる吐息が部屋の主旋律となっていた。

三十分後、二人の情熱は頂点に達していた。

絡み合う二人の体は、すでに興奮の極みにあった。

李芍薬は自分の中から何かが爆発しそうな感覚を抑えきれなくなっていた。

だが、よく見れば。

彼女の体が小刻みに震えているにもかかわらず、蓮根のように白い腕はベッドサイドの短剣へとそっと伸ばされていた。

近づいた。彼女の指先はすでに冷たい短剣に触れていた。

しかしその瞬間、懸命に腰を動かしていた葉来の動きが突然止まった。

彼は李芍薬の耳元に顔を寄せ、囁いた。

「猛狼会は今夜、雄獅帮に対して行動を起こしたようだ。結果は上々で、あっという...