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157話

午前五時。

叶来はまだ野狼帮の本部大広間に座り、茶を飲み続けていた。

野狼帮と黒鷹帮の多くの兄弟たちはすでに休みに入っており、張浪と青鸞のふたりだけが叶来の側に付き添っていた。

彼らは不思議に思っていた。叶来はどこからそんな気力が湧いてくるのか、もう四時になっているのに寝ようともせず、ここでお茶を飲み続けているなんて。

しかし彼らは余計な質問をする勇気もなく、ただ付き合って一杯また一杯とお茶を飲むしかなかった。

三時間飲み続けて、張浪はトイレに四回、青鸞は三回も行っていた。

「大将、もう一度お湯を沸かしてくるように言いましょうか?」

張浪は恐る恐る尋ねた。

「いや、この一壺で十分だ。これを飲み...