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153話

「大将、大変です!」

パン・ディアオはまだソファに座ってお茶を飲んでいた。ミイラのように包帯でぐるぐる巻きにされたマー・シーが慌てふためいて駆け込んできた。

「くそっ、また何があった?」

パン・ディアオは怒鳴った。

今や彼はマー・シーを見るだけで腹が立つ。

昨日あいつを半廃人にするほど痛めつけなければ、今日は南部の縄張りを荒らしに行かせていたのに!

「今情報が入ったんですが、今夜派遣した三つのチームが全部待ち伏せにあって、大損害を受けました!」

「何だと?」

パン・ディアオは驚いてソファから立ち上がった。

「その情報は確かなのか?」

「大将、間違いありません!野狼組と黒鷹組が総力を挙げて、俺た...