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139話

数分もかからないうちに、葉来は大の字になって、楚琉璃にベッドに縛り付けられていた。

「随分としっかり縛ったな。さあ、俺を征服してくれ!」

葉来は言った。

「ふふっ!」

楚琉璃は微笑んだが、彼に飛びかかることはなかった。

代わりに衣装箱の方へ歩み寄り、中から綿の寝間着を取り出して着替えた。

「え?」

葉来は訝しげに声を上げた。

「どうしたの?」

楚琉璃は笑みを浮かべ、相変わらず艶めかしさを漂わせながらも、どこか不気味さを滲ませていた。

「さっきの触り心地はどうだった?」

「良かったよ、柔らかくて弾力があって、最高だったね!」

葉来は余韻に浸りながら答えた。

「そう、良かった!」

楚琉璃は微笑んだ...