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124話

しばらくして、葉来は時間を確認し、蘇馨月に電話をかけた。

「もしもし?」

「蘇社長、もう退社時間ですよ」

「まだ実験室で忙しいの。たぶん遅くなりそう」

「実験室?」

葉来は心が動き、尋ねた。

「見に行ってもいいかな?」

「うん、来てくれていいわ。待ってるから」

「わかった」

葉来は電話を切り、オフィスを出て実験室へ向かった。

「無菌服に着替えて、入ってきて」

蘇馨月はすでに入口で待っていて、葉来にそう告げた。

「了解」

葉来は無菌服に着替え、消毒を済ませてから実験室に入った。

実験室内では、多くの人々がさまざまな実験を行っていた。

葉来が入ってくるのを見て、皆少し不思議そうな顔をした。

警備...