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122話

「くそっ、やるぞ!」

葉来は必死に視線を戻し、右手を覆いかぶせた。

その柔らかな感触に、彼の心はまた揺さぶられた。

丸一分間、ようやく冷静さを取り戻すことができた。

さらに十数分が過ぎ、姜雪の顔から苦痛の色が消え、穏やかな表情へと変わっていった。

「あと最後の一歩だ」

葉来はもう一度姜雪の脈を診ると、右手の人差し指を彼女の下腹部に当て、軽く円を描くように揉み始めた。

同時に内気を指先から通し、彼女のツボを刺激する!

「どくん!」

五分ほど経つと、葉来は力尽き、両足がふらつき、尻もちをついた。汗が滝のように流れ落ちる。

姜雪の顔色は徐々に血色を取り戻していったが、葉来の顔は真っ青になり、恐ろしい...