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1118話

私はペンペンの心の中では邪魔者だったのかもしれない。ちょうどその時、出張で家を空けていたのだ。このチャンスは、ペンペンにとっては長い間待ち望んでいたものだろう。

結局のところ、ペンペンはまだ十代の少年であって、大人の男性ではない。もし大人だったら、何か行動に出ていたかもしれないが。

私が見ていると、ペンペンは外を少し見てから、がっかりした様子で寝室に戻り、ベッドに横たわった。

画面の中の彼は、スマホをいじることも小説を読むこともせず、ただベッドの上で寝返りを打っていた。

憧れの色気漂う義理の姉と二人きりになれたというのに、ホルモンが爆発しそうなこの少年は、今夜きっと眠れないのだろう。

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