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1031話

昔、恋をしていた頃、彼女のこんな静かな姿を見るのが大好きだった。まるで天使のようで、気品と知性に溢れた雰囲気を纏っていると感じていた。

エレベーターがすでに最上階に到着し、私は妻を連れて階段から直接屋上へと上がった。

間もなく、あの若い女の子もやって来た。彼女の手に持っていた袋には、午後に妻が使っていた首輪や鞭、そしてシリコン製の擬似アイテムが入っていた。

そのシリコン製の道具は、末端に毛むくじゃらの尻尾のような構造がついていた。

「さあ、あなたの好きなスリルが始まるわよ。今すぐ服を脱いで」若い女の子が妻に笑いかけながら言い、同時に私にもちらりと視線を送った。

妻は何も言わず、私と若い...