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172話

話しているうちに、三人は家に入った。

「最近、あなたの旦那さんの李康さんは外地で忙しいんでしょう?李勋に電話もしていないみたいだけど」と王美莲が突然尋ねた。

「あの人ったら、忙しくなると家庭があることさえ忘れちゃうのよ」と李愛琴は答えた。実は彼女自身も仕事中毒で、今は手元の仕事がとても忙しく、そうでなければ李勋を富貴村の姉のところに預けたりしなかっただろう。

とはいえ心配はしていなかった。李勋と小雨はもともと仲が良く、崔家の人々も責任感が強く、李勋を粗末に扱うような家庭ではなかった。

王美莲はうなずいて理解を示した。「李康さんって本当に真面目で、人民のために尽くす人よね。いつも仕事のことを気...