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90話

エリヤは不意に顔に掛けられ、手で顔を拭うと、傍らの小さな陶器の瓶を手に取った。液体を手に垂らし、アイデンが出したばかりの精液と混ぜ合わせながら、アイデンの股間に少しずつ塗り込んでいった。

アイデンは射精したばかりで、快感に震えていた。彼は久しくこのような温かく湿ったものに包まれる感覚を味わっていなかった。頭の中は真っ白で、エリヤが何をしているのかさえ気づいていなかった。

エリヤはその場所を少しずつ広げていった。

そのときアイデンも我に返り、なぜか尻の奥が冷たく感じた。上体を起こして自分の足の間を覗き込むと、エリヤの三本の指が彼の体の中に出入りしているのが見えた。

アイデンはほとんど考え...