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61話

ヒルは二度見して部屋に戻って休んだ。

自分宛てではないはずだ。

エイデンが自分に花を送るわけがない。

テレンスは最近の生活が素晴らしすぎて、まるで現実味がないように感じていた。

主に、小さな男性召使いが何故か突然彼に非常に熱心になっていた。それも、理由のない熱心さだった。普段なら彼が小さな召使いに何かをあげれば、このように応えてくれるのだが、最近は彼は小さな召使いにお金や良いものを与えていないのに、小さな召使いは一変して毎晩積極的に彼にまとわりついてベッドに誘うのだ。

テレンスには理解できなかったが、それでも密かな喜びを感じていた。もし小さな召使いがずっとこのままでいてくれるなら、それも悪くな...