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43話

ベッドを埋め尽くしていた金貨のほとんどは、二人が転げ回った後に床に落ち、カランカランと澄んだ音を立てていた。

エイデンはベッドに大の字になって横たわり、シーツに残っていた金貨を二枚手に取って弄んでいた。

傍らには既に身支度を整えたテレンスが立ち、エイデンが数枚の金貨をぼんやりと眺めている様子を見ていた。

この取引としての情事が終わった後、彼とエイデンは一瞬にして親密さの理由を失ったかのようだった。テレンスにとって初めての事後の時間であり、エイデンは無言で金貨を弄ぶだけで、この状況で何をすべきか分からなかった。その場にいることに言い表せない気まずさを感じ、自分の部屋をエイデンに任せ、そっと部屋を...