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150話

翻日に全身が痛みで目を覚ますと、昨夜彼を責め苛んだ奥方から金貨の袋を渡され、今夜もできるかと尋ねられた。

痛みで腕すら上げられないほどだったが、それでも彼は小さく頷いた。

……

エイデンはそうして青春を振り返ると、比べてみれば彼の日々は確かに少しずつ良くなってきていた。年齢を重ねるごとに安くなるどころか、むしろ彼の値段は上がり続けていた。ただ、客の性別が望むものではないことを除けば……

この時ばかりは同性愛のアルファになりたいとさえ思った。もし彼が同性愛のアルファであれば、テレンスのような超金持ちの貴族に出会えたら、一生寄生できただろう。

残念ながら彼は普通のアルファで、今はただその日暮らしを...