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9話

「從俊、從俊」

彼は先ほど宴席で既にこの名前を耳にしていた。徐世昌が從俊の名を口にした途端、裴長淮の顔色が変わったのだ。

趙昀は京に来る前、都の名門家の内情を詳しく調べており、「從俊」という名前に何となく覚えがあった。だが今は全身の精気が裴長淮に縛られ、それ以上のことは思い出せなかった。

ただ徐世昌の言葉からすると、この人物は裴長淮の旧友なのだろう。おそらく亡くなったのだろう、裴長淮の心に鬱結を残すほどに。

趙昀は彼が徐世昌の言葉で気を取られ、目が虚ろになっているのを見て、一瞬不快になり、彼の腰を押さえつけ、下半身で激しく抽送した。

肉棒が甬道を大きく出入りし、痛みと快感が同時に押し寄せ、波の...