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83話

翌日、崇昭皇帝は輦(れん)を連ねて宮殿へ戻られた。

鴻臚寺の官吏がまずチャランドゥオを四海館に案内し、趙昀は屠蘇勒が送り込んだ刺客が彼女を狙うことを恐れ、衛風臨を残して、密かにチャランドゥオの護衛に当たらせた。

午後になると崇昭皇帝は兵部尚書、徐守拙、趙昀らを個別に召して政務を協議し、夕暮れになってようやく趙昀は宮を出ることができた。

空は鉛色に曇り、京都には霧のような小雨が舞っていた。

宮中では官員たちのために馬車が用意されていた。

徐守拙は立ち去る前、振り返って趙昀を一瞥し、尋ねた。「いつから肅王世子と因縁ができたのだ?」

趙昀はその質問から、宝鹿林での謝知鈞との諍いが太師の耳に入ったのだ...