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70話

謝知鈞は突然攻撃の手を変え、容赦なく切りかかった。趙昀もさっきのような気のない様子はなく、真剣に対峙していた。

剣と剣がぶつかり合い、耳を刺すような鋭い金属音を響かせる。

謝知鈞は以前から趙昀の剣法に疑念を抱いており、今こそ彼の真の実力を探ろうとしていた。だが趙昀の剣法は槍術の技と融合し、神妙かつ奇妙で、すぐには何の型も見出せなかった。

型のないからこそ読み難く、その長剣は趙昀の手の中でますます神秘的で予測不能なものとなっていた。

あっという間に数十合、趙昀の剣は一瞬で謝知鈞の腰に払いかかり、次の瞬間には腕を突いた。いずれも命中はしなかったものの、謝知鈞は息も切らせ始めていた。

周囲の者たちは...