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57話

「趙昀が話し始めると、裴長淮の耳がかゆくなった。そのかゆみは彼の心を乱し、突然痛みが走った。歯が彼の耳たぶに食い込んだのだ。

歯の間に感じる柔らかさに、趙昀は噛み砕きたいという虐げる欲望を覚えた。裴長淮と交わるとき、趙昀は時に感情に任せ、裴長淮を壊してしまいたいと思うことがあった。こんな美しい人が、自分の腕の中で砕け散ったら、それはそれで素晴らしいのではないか?

だが今回も欲望のままに行動して裴長淮を傷つけるのを恐れ、歯を緩め、代わりに耳を思うがままに舐め回し始めた。

舌先が裴長淮の耳殻をなぞり、下へと移動すると、趙昀は彼の衣の襟を引き裂き、乳首を咥えて吸い、噛んだ。

裴長淮の衣装は半...