私は風雪に乗る

34話

趙昀は壁の上に飛び乗り、疾風のように音を立てながら、高所にいる弓の射手へと向かった。

矢を放つ者は無論、じっと待って死ぬつもりはなく、趙昀が近づく前にさらに三本の矢を連続で放った。

趙昀は剣を槍のように使い、次々と飛んでくる矢を弾き、一気に楼台へと跳び上がり、弓矢を握る刺客に剣を突きつけた。

趙昀は物憂げな様子で言った。「黒幕を吐けば、命は助けてやる」

その刺客は顔の半分が覆面に隠れ、ただ極めて鋭い一対の目だけが露わになっていた。彼は趙昀を睨みつけていた。突然、一筋の冷光が閃き、刺客は腰の湾刀を抜き、趙昀に向かって斬りかかった。

趙昀は彼が素直に降伏するはずがないと予想していたので、相手の激し...