私は風雪に乗る

32話

澜沧苑は養生に最適な場所であり、裴長淮が居を構えている場所は静寂に包まれ、彼はめったにない長期の休暇を過ごしていた。

心が落ち着くと、体の傷も次第に癒え、あの傷跡さえも薄れ、ほとんど見えなくなっていた。

約一ヶ月が過ぎ、十五日になると、賀閏が澜沧苑を訪れ、裴長淮に軍営の近況を一つ一つ報告した。

澜沧苑がどれほど静かであるかと同じく、北営はそれだけ騒がしかった。

赵昀が兵部と協力して調査したところ、北営の数名の将校が兵士の数を偽って報告し、架空の給料を着服していたという。

先日、副将の劉項がついに捕らえられ、牢に入れられ、現在は取り調べを待っている身だった。

この劉副将は若い頃から老侯爺に...