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14話

兵士たちが趙昀のために一本の梨花槍を持ってきた。趙昀は槍の重さを手に取って確かめ、頷いてから兵士に渡し、代わりに持ってもらった。

「付いてこい」

練兵場には既に臨時の武闘台が設けられ、武陵軍の旗が四隅に立てられていた。三人の兵士が太鼓を打ち鳴らし、重厚な太鼓の音が練兵場全体に響き渡っていた。

趙昀が武器庫から出てきたところで、まだ練兵場に入る前に、遠くから赤い屋根の暖かそうな輿が近づいてくるのが見えた。四人がかりで担がれ、十数名の護衛や従者を従えた、かなり派手な出で立ちだった。

すぐに、分厚いフェルトの輿の幕が上がり、徐世昌がゆったりとした足取りで降りてきた。

武陵軍の者たちはほとん...