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6話
「将軍様、裳冠公主様がお待ちです」
裳冠?そんなことをすっかり忘れていた。鐘毓琰は足早に歩み寄り、一気に帳の幕を開けた。その勢いに沈晚吟は思わず身を引いた。
「公主様、朝早くからご訪問とは、何かご用件でも?」
鐘毓琰はいつもの冷たい態度に戻り、沈晚吟が手を伸ばそうとした瞬間、その冷気に手は宙に凍りついた。
「公主様、ですか?」沈晚吟は手を引き、目の前の男の背中を見つめながら、胸の内を抑えて言った。「晚吟はただ将軍にお尋ねしたくて。戦も勝利に終わったことですし、いつ長郡へ戻られるおつもりですか?」
「明日だ」鐘毓琰は眉をひそめた。この公主は、先日会った時とは何か様子が違うようだが…
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