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37話
本来、南蘭は鐘毓琰のために霜露の会で鬱憤を晴らすつもりだったが、鐘毓琰に止められてしまった。
「こんな場所でこのような小物と張り合うのは、価値がない」
南蘭は鐘毓琰を見つめ、彼が本気で自分を諭していることに気づき、頷いて席に着いた。
しかし心の中ではまだ納得がいかなかった。さっきの鐘毓琰の悲しみに満ちた表情は南蘭が今まで見たことのないものだった。そして自分の胸も、鐘毓琰に合わせるように痛みが走る。
こんな感情を抱くのは初めてではない。将軍伝を書いていた時、物語に葛藤と見どころを加えるため、後半で鐘毓琰にいくつもの障害を設けた。例えば、沈晚吟と互いの気持ちを打ち明けた後、彼女の兄に反対さ...