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21話
陽が沈みかけた頃、鐘毓琰がようやく戻ってきた。南蘭は鐘毓琰の疲れた顔を見て、声をかけた。「どうしたの?」
鐘毓琰は座って茶を一口飲んでから言った。「巫咸国から使者が来たんだ。人質を取り戻したいと言って、一つの城と交換するつもりらしい」
「それはいいことじゃない?」
鐘毓琰は首を横に振った。「いや、彼らが割譲すると言う土地はいい場所ではなく、『悪魔の城』と呼ばれる場所だ。そこには人が住まず、年中毒気が立ち込め、毒物が跋扈している。周囲は沼地だらけだ。こんな不毛の地で交換するなんてできるわけがない」
「一人だけと交換するのはどう?」
「その話もした。だが巫咸国側が同意しなかった。彼らの朝...