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41話

「この二人は明らかに猫背のお爺さんを探しに来たようだ。しかも急いでいる様子を見ると、何か怪しい出来事の解決を頼みに来たのだろう。だが今の猫背のお爺さんの状態では、もう力を貸せるとは思えない」

そう考えると、思わず苦笑いが漏れた。「先生、お客さんが来ましたよ」

猫背のお爺さんも苦笑いを浮かべ、頭を振った。「わしがこんな姿では、商売どころではないわい。坊や、断ってくれんか」

「はい」お爺さんの言葉に少し胸が痛んだが、それでも猫背のお爺さんを背負ったまま前へ進み出た。

二人をよく見ると、男女だった。男性は四、五十歳くらいで、女性は十六、七歳ほどの美しい少女だ。

「あの、お二人は…」

言葉...