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404話

十数分ほど待っていたところ、ようやくドアの向こうの何かが急にふっと消えたのを感じた。その瞬間、冷や汗がざっと流れ落ち、私は思わず息を荒げていた。

そのとき初めて饕餮の石像に目を向け、尋ねた。「今のは一体何だったんだ?」

饕餮の石像は、私の醜い顔を見つめながら、暗い表情で言った。「もし私の予想が正しければ、それはおそらく陰兵だろう」

「何だって?」私は顔を引きつらせた。

饕餮の石像は続けた。「誤解しないでくれ。私が言う陰兵は君が思っているものとは違う。実は陰兵とは、修行の力がかなり強い煞修にすぎないんだ。煞気は最初、霊智を持たないが、この存在は動物のように絶えず強くなり、修行することがで...