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391話

「この時、観衆はもちろん、審査員席の人々も深い思索に沈んでいた。背中の曲がった老人は一言で彼らを目覚めさせたのだ。いわゆる仏徒大会とは、仏徒を選ぶためのものであって、武闘大会ではないのだ。

後から気づいたように、全員が再び老人に目を向けた。もはや敵意はなく、ただ疑問に満ちた視線だった。

「では審査員の方、この採点の理由は何でしょうか?二点というのは、仏徒大会史上最低点ですよ」

背中の曲がった老人は説明した。「それはこの男について、私が彼の行いを目撃し、人柄を知っているからだ。私のこの採点は仏徒大会とは関係なく、ただ彼についての私の理解に基づいている」

司会僧侶は食い下がった。「審査員、...