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374話

仏教派が主催するオークションということで、スタッフは実際には寺院の僧侶たちで、その態度は言うまでもなく申し分なかった。

私が尋ねると、一人の僧侶がすぐに私をオークションの裏側へと案内してくれた。そこで私は、オークションを担当する仏教派の責任者三人に会うことになった。

彼らは最初、私に関心を示さず、淡々と尋ねてきた。「お持ちになった品は何でしょうか」

私はすぐに霊液の瓶を取り出した。担当の僧侶がそれを手に取って一瞥し、淡々と言った。「品名と簡単な説明をお願いします」

僧侶は紙を一枚差し出し、私はその紙に名称と説明を書き込んだ。僧侶がその紙を受け取って目を通した瞬間、彼の表情が変わり始める...