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369話

私は深く頷き、李雯雯に言った。「もういいよ、彼らのことは気にするな。私たちは蛟珠を探し続けよう。見つけたらすぐに立ち去ろう。できれば彼らと衝突は避けたい。行こう」

「うん」

私は本当に魔門と縁があるようだ。どこへ行っても魔門の残党に出くわすなんて。こんな辺鄙な砂漠の地でさえも。

心の中で嘆息しながら、私は李雯雯と共にその場を素早く離れ、小さな町での捜索を続けた。

町の規模は決して小さくなく、気づけば私たちは一日中探し回っていた。しかしこの時点でも、私たちは蛟珠のかけらすら見つけられていなかった。

今は黒い砂嵐が遅れて来ることを願うばかりだ。さもなければ、町が再び開くのを待つことになる...