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331話

私は李雯雯と共に天瞎老人の元を後にしたが、この時の心中には失望が広がっていた。実は先ほど、私は天瞎老人に対して少し疑いを抱いていたのだが、彼の話を聞いた後、その疑念は消えていた。

この天瞎老人はただの近隣の巫師に過ぎないのだろう。修行者とはいえ、一般人よりほんの少し多くを知っているだけなのだ。

天瞎老人に問題がないというのが、むしろ最大の問題だった。

天瞎老人の言葉によれば、私たちが金蛤蟲を見つけるのは望みがないということになる。

今の私は本当に心が折れそうになっていた。だが選択肢はない。例え無理をしてでも金蛤蟲を見つけなければならないのだ。

十二部落のあんな困難な状況でも巫血を見つ...