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282話

私と李雯雯は電話を切った後、顔を見合わせた。電話で劉小武は私たちに苗疆へ来るよう言ったのだ。

劉小武が苗疆と言った途端、私はあるものを思い出した。それこそが祖巫門だ。

以前、祖巫門に追われて県城を離れ、臨城へ逃げたのだった。張小山の話によれば、この祖巫門の本拠地はまさに苗疆にあるという。

そこで私はすぐに劉小武に苗疆でなにがあったのかと尋ねた。彼の返答に、私は少し混乱した。なんと彼らの執法会の者たちが苗疆で危険な目に遭い、今や窮地に陥っているというのだ。

この執法会がどれほどの実力を持つのか、私は詳しくは知らないが、おおよそ見当はついた。執法会の者たちが苗疆で窮地に陥るとは?これはあま...