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22話

「これぞ苦難を乗り越え、ついに正果を得たということか?」驼背の老人がこの言葉を口にした時、私と村長はもう我を忘れるほど興奮し、老人を両脇から支えながら法壇を後にした。私たちが前へ進み始めると、驼背の老人はまた何かを懐から取り出し、前方へ投げ入れた。

次の瞬間、闇の中に一筋の光が現れた。まるで炎のようなその光に、驼背の老人も心なしか興奮した様子を見せる。「法壇が破れ、法が滅びた。その炎の光が見える場所こそ奴の法壇だ。そちらへ向かうがよい」

「はい」私と村長は頷き、二人とも炎の光が見える方向に顔を向けた。目には微かに潤みが浮かんでいた。

感動とはこういうことか。今この瞬間に勝るものはないだろ...