1話
村の話によると、私の祖父と曽祖父は石の山の中で亡くなったそうだ。彼らは死ぬ時、奇妙にも同じことをしていた。石を彫っていたのだ。だが何故か、彼らが彫っていた石像が彼らの上に倒れかかり、体をぺしゃんこにしてしまったという。
祖父と曽祖父の悲惨な死に合わせるかのように、村には一つの言い伝えが広まった。石工という職業は運命に呪われており、誰一人として安らかな最期を迎えられないのだと。
そしてこの言い伝えは、石工の技を継いだ父の身にも、まさに痛烈に表れることとなった。
私が生まれた日に母は亡くなった。偶然にも、その日父は石を彫っていた。父は喉が渇いたのか、母に水を汲んでくるよう頼んだ。大きなお腹を抱えた母は足取りが不安定で、家の裏手にある廃材の乱石の山に頭から突っ込んでしまったのだ。
父は石を彫ることに夢中になって時間を忘れ、しばらくして喉の渇きに耐えられなくなって、ようやく母のことを思い出した。乱石の山で母を見つけた時には、母の頭には大きな穴が開き、血が石の間を伝って流れ、ちょうど彫りかけの失敗作の石像を真っ赤に染めていた。
父は母を見るなり、わあっと声を上げて泣き崩れた。だがまさにそんな時、母のスカートの下から丸い小さな頭が覗いているのに気づいた。父が手を伸ばして掴み上げたのは、息も絶え絶えだった私だった。
それ以降、我が家には不幸が絶えなかった。
ある年、親戚が遊びに来た時、一緒に来ていた子供が行方不明になった。二週間後、その遺体は大きな石像の口の中で発見された。
遺体を取り出すため、父は石像を切断するしかなかったが、その作業中に自分の指を二本切り落としてしまった。
私が十六歳の時、川に浮かぶ死体が流れてきた。今度は父自身が命を落とすことになった。
後で聞いた話だが、その浮かんでいた死体は実は村の人間だった。村の王という麻子面の男が年を取っても嫁がいなかったので、外から女を買ってきたのだという。だがその女は明らかに良家の出で、気性が激しく、決して従おうとはしなかった。
怒り狂った王は、手を滑らせてその女を殺してしまった。慌てた王は死体を川に投げ捨てたが、結果は王の恐怖を増すばかりだった。死体は水に沈まず、王が石を縛り付けても沈まなかったのだ。
沈まないだけならまだ良かったが、もっと恐ろしいことに、その女の死体は水の中で真っ直ぐに立っていたという。水面に向かって立っていると、まるでその女が自分に向かって笑っているように見えたそうだ。
王は恐怖で震え上がり、父のところへ来て石像を買い、女の死体を鎮めようとした。
当時の王はもう何も考えられないほど怯えており、文字通り全財産をつぎ込んで、父に百年の古い石像を出すよう頼み、五万元もの大金を支払った。
当時の五万元といえば、都会でマンションが買えるほどの金額だった。金の誘惑に、父も心を動かされた。彼は王と二人でクレーン車を借り、我が家で一番大きな古い石像を持ち出した。
それを川に放り込むと、女の死体は確かに反応を示した。もともと川の中で直立していた女の体が、横になって沈み始めたのだ。王は大喜びし、持っていた数百元を父に赤い包みに包んで渡した。
だが、この金が災いを呼び込むことになった。
その晩、すべてが解決したと思われたが、王は狂ったように我が家の石工房に忍び込み、梁にロープをかけて首を吊ってしまった。
翌朝、父が仕事に行こうと石工房のドアを開けると、目の前に王の顔があった。あまりに突然のことで、父は一瞬呆然とし、王が工房に忍び込んで何かを盗もうとしたのかと思った。
目をこすって改めて王を見ると、彼は目を見開き、舌を長く出し、首にロープをかけたまま宙に浮いていた。
父はようやく異変に気づき、悲鳴を上げて逃げ出した。
王の件は間違いなく大きな影響を与えた。村の人々は噂し始めた。父が欲深く、受け取るべきでない金を受け取ったから、報いを受けるに違いないと。
その日以降、私は夜になるとある奇妙な感覚に襲われるようになった。それは骨まで染み入るような冷たさだった。さらに、ぐちゃぐちゃという奇妙な音も聞こえるようになった。その音は何に似ているかというと、まるで誰かの靴の中に水がたっぷり入っていて、一歩ずつ前に進むたびに水がはねる音のようだった。
一歩踏み出すたびに「ぐちゃ」と音がして、水が飛び散る。
特にあの晩は、この現象が頂点に達した。ぐちゃぐちゃという音と、まるで真冬のような冷気で、我が家は落ち着く暇もなかった。
私は布団の中で震えながら縮こまっていた。父も何かがおかしいと気づき、窗から外を覗いた。すると、父は「くそっ」と大声で叫び始めた。あの既に川底に沈んだはずの女の死体が、我が家の戸口に真っ直ぐに立っていたのだ。
彼女の目からは二筋の血の涙が流れていた。
その瞬間、父は明らかに何かを悟ったようだった。顔色が豚の肝臓のように変わり、目の縁は真っ赤になった。今でも父が去る時に言った言葉を覚えている。
「初一、夜が明けたら逃げろ。村を出て、二度と戻ってくるな」
父は大声で叫び、我が家に代々伝わる箱を手に取ると、ドアを開けて飛び出していった。
結局、父は二度と戻ってこなかった。
父が家から飛び出した後、振り返ってドアを外から鍵をかけた。私は必死にドアを叩いたが、開けることはできなかった。
その後一晩中、家の周りから恐ろしい音が聞こえてきた。二つの人影が暗闇の中で揉み合っているようだった。
時折、奇妙な叫び声も聞こえた。
翌朝早く、村の人々がようやくドアを破って開けてくれた。私は矢のように飛び出し、村中を探し回った。
最終的に村人たちは我が家の石工房が開いていることに気づき、中に入った。そして工房の中で父の遺体を発見した。
その光景は、もはや「奇妙」という言葉では表現できないものだった。
村人たちが石工房に入った時、最初に目にしたのは父の頭だった。
人々はほっとした、人が見つかったからだ。だが近づいてみると、震え上がった。父の頭はあるが体がなく、床には肉片が散らばっていたのだ。よく見ると、父の頭は石像の頭部に被せられており、まるで石像が人間の頭を生やしたかのようだった。
その人はついに恐怖のあまり「あっ」と大声を上げ、気絶しそうになりながら石工房から逃げ出した。
しかし実際には恐ろしいことはそれだけではなかった。父の体の肉片は奇妙な形に配置されており、遠くから見ると、それらの肉片がまるで笑っているように見えた。
そして父の体の周りには石像が円を描くように並べられ、すべての石像の目は消え失せていた。