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8話

兵役を終え、十二雲豹部隊への派遣勤務から戻ってきた。

唐龍は衣食住すべてが部隊持ちだったため、かなりの貯金を築き上げていた。

だがこの男も単純な善人で、数ヶ月前に部隊で龍京市の孤児院を視察した際、他の隊員たちが数百元から数千元を寄付する中、唐龍は孤児たちの哀れな姿に同情心を抱き、一気に貯金の大半を寄付してしまったのだ。

今は退役して収入が途絶えたため、唐龍は無駄遣いを控え、飛行機ではなく高速鉄道のチケットを購入した。

わずか4時間で江淮に到着する。列車に乗り込んだ唐龍は、久しぶりに余暇のひとときを楽しもうと小休止を選んだ。

唐龍が目を閉じて休んでいる傍らで、慈愛に満ちた表情の老婦人が、赤ん坊を...