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781話

何の飾りもなく、ただの一撃だったが、その拳が空間そのものを引き裂いた。だが天地の法則の維持により、その亀裂はすぐさま閉じ、そしてまた裂けた。その神拳は郁老大に向かって直接突き進み、まるで止められない大河のように一気に千里を流れ下った!

半分の力だけ!

郁老大は目を細め、左手を前に伸ばして傾斜を作り、右手で左腕の上を数回指で叩き、奇妙な符文を描いた。空中にはすぐさま円弧が現れ、前方へと突き出した。

強大無比の神拳が円弧に直撃すると、円弧は内側へと縮み、強烈な拳の気が円弧の内側を滑らかに上へと転がり、そして天へと駆け上がった。

郁老大は腕の上の円弧を力強く上へと投げ上げ、拳の気の軌道の後を...