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749話

龍の指先から霊力が勢いよく射出され、賀老八も驚いた。こんな精妙な指法があるとは思わなかったが、さして気にもとめなかった。力こそがすべてを決めるのだから。

賀老八は軽く手を上げ、迫り来る銷魂指を受け止めた。だが、唐龍の銷魂指がこれほどの威力を持つとは予想していなかったため、油断して手に激痛が走った。

賀老八が気を取られたその瞬間、宋剣は彼の背後に回り込み、心臓めがけて剣を突き刺した。しかし刺さる寸前、賀老八は身をひねり、宋剣の剣身を素手で掴んだ。

宋剣も驚いたが、反応する間もなく、賀老八に腹部を蹴られた。蹴りと同時に剣身を掴んでいた手も離され、宋剣は吹き飛ばされ、霊石の鉱脈にぶつかりそうに...