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747話

宋剑の言葉は先ほどよりも柔らかくなり、以前のような脅迫めいた調子は影を潜めていた。彼も唐龍が死に物狂いで戦うことを恐れていた。そうなれば、たとえ唐龍を倒したとしても、あの老人のような者にまた出会えば、本当にここで命を落とすことになりかねない。

「分かってる。そんな度胸はないさ。さっき言ったとおり、霊石の鉱脈に着いたら約束を忘れるなよ。平等に分けようぜ」唐龍も宋剑の考えを察し、わざとそう言った。

「ああ、安心しろ」唐龍の言葉を聞いて、宋剑もやや安心した様子だった。

二人は草原を進み、特に問題に遭遇することもなく、すぐに滝に到着した。滝を見て、唐龍はその下に降りれば霊石の鉱脈があることを知っ...