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739話

その六級の強者は宋剑と名乗っていた。唐龍はニヤリと笑って言った。「送剑(剣を贈る)か、いい名前だな。てめぇ、剣を使う奴が剣を人に贈っちまうとは、お前の剣術も極めたもんだ。さぞかし古今無双の腕前なんだろうなぁ、ヘッヘッヘ!」

危機的状況に置かれながらも、少しも慌てる様子はない。これこそが真の戦士の心境だ!

唐龍は百戦錬磨の、まさに真の戦士と呼ぶにふさわしい男だった。どんな過酷な環境に置かれようとも、息の根がある限り、決して諦めず、絶望もしない。人が生きている限り、必ずチャンスがあり、奇跡は起こりうるのだから。

この時、唐龍の体内では不思議な変化が起きていた。彼は先ほど一つの経穴を開き、中の...