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708話

その巨大な白い歯の列が突然動きを止めた。唐龙は内心で不思議に思った。

「ふん、俺を陥れようとしたか。小僧、まだまだ青いな!」黒衣の男の声が聞こえ、続いて力が伝わってきた。唐龙は目の前がぼやけるのを感じ、気づけば引きずり出されていた。

外は陽光が燦々と降り注いでいたが、唐龙は少しの暖かさも感じられなかった。彼の体はエネルギーの縄でぎっしりと縛られ、まるで屠られる子羊のようだった。

黒衣の男は彼を睨みつけて言った。「唐龙、あのものが厄介だということはわかっている。だから俺がそれに噛みつくとは思うなよ。だがそれで難を逃れられるとは思うな。お前を倒す方法はいくらでもある」

そう言うと、黒衣の男...