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707話

唐龙は空中の黒い鰐に押しつぶされ、息も絶え絶えだったが、突如として心の中に不屈の気が湧き上がった。天地に響き渡るほどの強い意志が芽生え、その瞬間、彼は生死も名誉も忘れ去り、頭の中にあるのはただこの黒い鰐と黒衣の男をどう倒すかということだけだった。

突然、ある考えが浮かび上がり、唐龙自身も少し驚いた。なぜこんな発想が突然出てきたのか分からなかった。

無尽の森の中で、唐龙はある偶然の機会に、赤い攻撃型の符陣に出会ったことがあった。彼はその符陣に使われていた符文をすべて脳裏に刻み込み、絶えず考察を重ね、すでに完全に習得していたが、一度も使ったことがなかった。

今や彼の攻撃手段はほとんど使い果た...