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696話

「ちょっとした障害だけど、とても重要なものだ。三哥の原物がないと、捕捉機は何もできない」

その瞬間、唐龍の心は灰のように死んだ。もはや何の策もなかった。

そのとき、小玉が言った。「彼が使っていたものでもいいですよ」

唐龍はため息をついた。三哥の家はすでに灰になるまで燃えてしまい、何一つ残っていないのだ。彼はどこから三哥が使っていたものを見つけられるだろうか?

横で見ていた胖子は焦れて尋ねた。「小玉、もう一度考えてみてよ。他に代わりになるものはないの?」

小玉は答えた。「とにかく彼が触れたものなら何でも大丈夫です。でも、あまり多くの人が触れていないものが一番いいです。そうでないと、匂いが...