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685話

残念ながら、兄貴は兵甲武経の総綱とその中のいくつかの功法しか知らず、九巻の経文の全文についてはほとんど知識がなかった。しかし彼の総綱に対する理解は、かつての黄鎮真人が理解した真義そのものであり、唐龍にとって大きな助けとなった。

今、唐龍はある境界に立っていた。もしあの一筋の天地の規則に触れることができれば、さらに一歩進むことができる。触れることができなければ、五級中後期で止まってしまうだろう。

この点について、兄貴も明確に示していた。それは、あえて追い求める必要はなく、ただ心のままに自然体でいれば、縁が来た時、自ずと触れることができるのだと。

だから今、唐龍がまずすべきことは、龍京に戻り...