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67話

七絶無垠の攻撃は人体の急所を狙い、横隔膜の激痛に、大柄なボディーガードは一時的に数歩後退した。

両手で横隔膜を押さえながら、大柄なボディーガードは急いで呼吸を整えようとした。この部位が気を逸らせば、体の動きに影響が出るからだ。

一方、唐龍はこの状況を見て、掌を上げて逆攻撃し、このボディーガードを一気に倒そうと思ったが、そうすれば尼坤に口実を与えることになると考え、その一撃を引っ込めた。

そして、リング下では、尼坤が隣にいるもう一人のボディーガードに手招きをしていた。

「上がれ、唐龍を徹底的にやれ!」尼坤は低い声で命じた。

「若様、それはまずいのでは。二対一では面子が丸つぶれです」そのボディーガ...