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667話

「卑怯な奴め、ぶっ殺してやる!」牛角の怪物と大鹰鹏は幼い頃から喧嘩を繰り返してきたため、相手の底を知り尽くしていた。先ほど自分の頭部に命中した奇襲が、決して大鹰鹏の仕業ではないと即座に確信した。となれば、間違いなくあの小さな生き物のしわざだろう。

大鹰鹏は一撃を成功させると、そのまま留まることなく天空の果てへと飛び去った。牛角の怪物はすぐさま追跡を開始した。

羽ばたき一つで千メートルを飛び、一分とかからないうちに天空の果てがより鮮明に目に映るようになった。しかし見渡す限り黄金色の光景が広がるばかりで、その中に何があるのかはまったく判別できなかった。

大鹰鹏は気を引き締め、稲妻と化して黄金...