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666話

唐龙は遠くを半日ほど眺めていたが、天の果てがどこにあるのか見定めることができず、言った。「もう少し近づかないと、はっきり見えないな」

大鷹鵬は首を振って言った。「今はまだ行けない」

「どうして?」

「天の果てというのは非常に危険な場所だからだ。今までそこに入った生き物は、誰一人として出てきていない」

唐龙はそれを聞いて大いに驚き、心が揺らいだ。彼は生きる道を探しに来たのであって、自ら死に向かうつもりはなかった。だが考え直してみれば、この天の果てこそが空間を越える通路なのかもしれない。だからこそ、以前入っていった生き物たちは別の空間へ行ってしまい、当然戻ってこられ...