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652話

巨熊怪が空中から落下してきたが、突然下に氷の杭が現れるのを見ると、すぐに熊の掌を翻して下方に向かって何度も打ち付けた。環状の気の輪が連なって現れ、地面まで一本の柱のように伸び、それによって巨熊怪は宙に支えられ、空中に留まった。

氷の男は、この獣が落ちてこないのを見て、口の中で何かを唱え、手のひらを氷の杭の底部に叩きつけた。氷の杭はたちまち空へ飛び上がり、巨熊怪に向かって射出された。

この時、巨熊怪は光の柱に支えられて一時的に空中に留まっていたが、その場に留まるか地面に落ちるしかなく、垂直位置を移動することはできなかった。氷の杭が下から突き上げてくるのを見て、逃げ場はなかった。

巨熊怪にも...