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649話

唐龙は自分が発見されたのを見て、もはや姿を隠そうとはせず、ハハハと笑いながら、外に張っていた気配を隠す符陣を撤去し、最も防御力の高い符陣に切り替えた。そして氷の男に向かって叫んだ。

「見ろよ、お前って生きてて何の面白みもないな。若いくせに、完全に冷たい氷みたいで、識海までそうなんだ。本当にお前が生きてる意味あるのかね?」

話している間に、唐龙はさらに二重の符陣を張り巡らせた。ここは相手の縄張りであり、氷の男の神識が強大なことを知っていたからだ。まずは陣地を固めてから、落ち着いて戦うべきだと判断したのだ。

氷の男は急いで手を出そうとはせず、唐龙をじっと見つめながら言った。

「人を苦しめる...