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646話

闇の中から一人の人影が現れ、馬頭はすぐに迎え上がり、小声で言った。「気功大兄、このお酒は本当に効くな。あいつは一杯飲んだだけでバタンと倒れたぜ」

現れたのは鶏公だった。彼は「ヘヘッ」と笑って言った。「当然だろう。このお酒は『半歩倒』と呼ばれているんだ。あいつがまだ数言葉を話せたのは、むしろ上出来なくらいさ」

鶏公はそう言いながら、馬頭の手からその酒を受け取り、自分の袋にしまった。彼は強盗出身だけあって、当然ながら強盗専用の道具をいくつか持ち歩いていた。この「半歩倒」という昏睡酒もそのうちの一つに過ぎなかった。

馬頭はキャンプ中央にある木造の小屋を指差して言った。「...